高齢者が子どもと関わりを持つための取り組みのひとつが、保育園に通う園児を介護施設に招くという方法です。介護施設に入所している高齢者の場合、1人で歩行することが困難な人もいれば、体力的に長い道のりを歩くことができない人もいます。移動する際に、石に躓き転倒してしまうことも十分に考えられます。このように、移動時に起こりがちな高齢者の負担を少なくするためにも、近くの保育園の園児に来てもらい、交流を図ることは良い方法です。施設に招待すれば、より多くの高齢者が園児と交流を図ることができます。
高齢者の中には、手先が器用な人もたくさんいます。園児へのプレゼントとして、折り紙でいろいろなものを折ることができるほか、折り紙を使って園児と一緒に楽しむことも可能です。もちろん折り紙以外にも、みんなで歌を歌ったりして園児と楽しい交流の時間を持つこともおすすめです。車いすに乗っていて、園児と一緒に踊ることができない高齢者も、手拍子をして楽しむことはできそうです。園児との触れ合いによって、高齢者が笑顔になることも多いです。園児を孫のようにかわいがる人もいたり、会話を楽しんだり、いろいろな高齢者がいるでしょう。
介護施設で過ごす高齢者が園児と交流を図るためには、その旨を事前に保育園側に伝えることが重要です。日程の候補をいくつか挙げ、保育園の予定に合わせて日程を選んでもらうと良いでしょう。保育園側の負担を考慮し、施設まで安全に来てもらえるよう、スタッフが保育園から施設までの道のりを同行したり、高齢者と交流する時間を短めに設定するなどの配慮を行うことも大切です。